働き方改革
働き方改革、それは経営者・管理者・担当者、そして全ての働く人の意識改革です。
働き方改革とは、「一億総活躍社会を実現するための改革」です。首相官邸のWebサイトにも“働き方改革は一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいきます。”と記されています。一億総活躍社会とは、少子高齢化が進む中、「50年後も人口1億人を維持し、職場・家庭・地域で誰しもが活躍できる社会」です。
働き方改革の3つの柱は、
- ①長時間労働の是正
- ②正規・非正規の不合理な処遇差の解消
- ③自由で多様な働き方の実現
となっており、働き方改革は罰則規定も盛り込まれた厳しいものとなっています。
働き方改革の制度や試案に対処するためのチェックポイントとして、ここでは次の3つの方向性を提示したいと思います。
その1、働く人、一人ひとりが希望する条件、時間等で働ける環境があるか否かで考えてみること。
キーワードは「働いた成果物(質・時間・コスト)の評価システム」。- テレワークや副業、兼業など柔軟な働き方ができているかどうか
- 女性・若者が活躍しやすい環境があるかどうか
- 病気の治療、子育てや介護と仕事の両立ができているかどうか
その2、実務の訓練制度(OJT制度)や業務マニュアルがあるかどうか、もしくは設けることが可能かどうか。
キーワードは、「各々が有する専門ノウハウの配置と活用ができる」。- 転職・再就職支援・職業訓練があるかどうか
- 高齢者の就職促進をしているかどうか
- 外国人労働者を積極的に受け入れているかどうか
その3、労働生産性向上により真の生産性向上が果たせる業務改善活動を推進することが必要。
キーワードは、「業務の生産性向上活動で成果を上げ、そのノウハウを継続できる体制づくり」。- 長時間労働の目標維持管理が必要
- 賃金の引上げ、個々人のスキル評価が必要
- 同一労働同一賃金の評価基準が必要