橋下名誉座長ご挨拶

名誉座長 橋下徹氏
日本働き方会議名誉座長就任にあたって
少子高齢化時代に突入し、労働人口が減少する危機感から、誰もかれもが「生産性の向上」の必要性を口にする。しかし、そのフレーズはいつも抽象的なものにとどまり、その具体策の提案は驚くほどに少ない。現在、日本のみならず世界が新型コロナウイルスの流行に悩まされている。感染症対策をすればするほど、企業活動は制約を受ける。しかし、まさにこのときにこそ「働き方改革」が問われるのだ。これまでのように、満員電車に揺られて定時に職場に出社し、室内の密室空間で同僚たちと近接距離でミーティングをする。会議となれば必ずメンバーで直接顔を合わし、その日程調整だけでくたびれる。定型的なルーチン業務に追われ、創造的な業務に時間を割くことができず、アナログ的なチェックシステムによってミスが続出する。気付けば、毎日残業の繰り返し。
実はホワイトカラー業務の9割はコンピューターシステム、IT、AIに任せることができる。ミスも少ない。そして人間は創造的な仕事に思う存分集中できる。さらに職場や会議に出向くことも少なくなり、新型コロナウイルス感染のリスクを減らしながら、自宅においてワーク・ライフバランスを実現することも可能である。
と、ここまでは学者たちでも言えることだ。しかし、今回立ち上げた「日本働き方会議」は、その具体的実践方法を追求し、実際に実行していく。まさに「生産性の向上」というフレーズを抽象的なものに終わらせず、具体的な方法を提示し会議メンバーで実践していく。そのことによって、政府の力ではなく、民間の力によって日本経済を成長させていきたい。
プロフィール
- 1969年
- 6月29日生まれ。東京都渋谷区出身
- 1992年
- 早稲田大学政治経済学部卒業
- 1997年
- 司法修習を経て弁護士登録
- 1998年
- 橋下綜合法律事務所開設。
その後「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)、「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)など
多くのテレビ番組にレギュラー出演し人気を博し政界に転身 - 2008年
- 大阪府知事(公選第17代)
- 2010年
- 地域政党「大阪維新の会」を結成し代表に就任
- 2011年
- 大阪市長(第19代)
- 2015年
- 12月大阪市長の任期を満了し政界から引退
- 2017年
- 「大阪維新の会」法律顧問に就任
現在は弁護士、タレントとして活動。既得権益や天下りなど旧態依然とした因習 打破を掲げ、年代を超え多くの支持を得る。政治、経済、文化など広いジャンル に精通し、正義感に満ちたブレない論調は言論界でも高評価を得ている。